「ソーイングビー4」がNHKのEテレで放送されました。
ソーイング・ビーは、イギリスの裁縫コンテスト番組です。
裁縫歴の異なる、ユニークなメンバーが、3つの課題に挑戦します。
愉快な司会者ジョーが番組を盛り上げ、エズメとパトリックが、プロフェッショナルな視点で、審査を行います。
本ブログでは、ソーイングビー4のメンバーの順位と評価のポイントを紹介します。
今までのシリーズとこれからのシリーズ





ソーイングの課題
ソーイングビー4の12人のメンバーは、3つの課題に取り組みます。
「型紙の課題」と「リメイク」では、順位が発表され、「モデルにフィットした服」の制作後、優秀作品が発表されます。
3つの課題終了後、ソーイングルームを去る人が発表されます。
参加メンバーは、1人づつ減っていき、決勝戦に残るのは、3人です。
型紙の課題
型紙の課題では、出場メンバーに型紙が、手渡されます。
エズメやパトリックが引いた型紙は、回を追うごとに難解になります。
指定された型紙で競い合うには、正確に作品を作ることが大切です。
生地を生かし、指示通りに作らないと、減点の対象になります。
また、マネキンにフィットし、裁断や柄合わせも、ミスなく仕上げるのがコツです。
指示に従い、制限時間内に仕上げないと、順位が落ちる結果になります。
リメイクの課題
リメイクの課題では、用意された服や生地を、新しいデザインに、生まれ変わらせます。
元の服のパーツを生かしながら、大胆で斬新な服にリメイクすることが要求されます。
各自が、デザイン力を発揮し、着られる服になっているかが、チェックされます。
独創的な発想が期待され、テーマに合った服に仕上がるかもポイントです。
1時間半の時間で、デザインと縫製を行うので、スピーディさも大切です。
モデルの課題
最後の課題は、モデルにフィットさせる服です。
型紙とリメイクでは、マネキンを利用しますが、最後の課題では、生身のモデルが相手です。
体形の異なったモデルに合わせて、テーマに合った型紙を選び、補正します。
本物のモデルにフィットさせるのは、なかなかむずかしいものです。
モデルに似合う生地選びや、型紙のデザイン性、フィット感が試されます。
ソーイングビー4
司会者
ジョー・ライセット: イギリスの人気コメディアンで、日本語版「ソーイングビー3」から、新司会者になりました。
ジョーは、ジョークを飛ばしながら、出場メンバーを激励します。
服飾の専門家でないところが、逆におもしろいところです。
審査員
パトリック・グラント: ビシッとスーツを着こなす、すらりとしたエンジニア出身のデザイナーで、紳士服に精通しています。
上品な笑顔を見せますが、服の仕上げにはきびしく、出場者は、パトリックがメジャーで計る姿に、あせります。
エズメ・ヤング: パトリックとはひと味違う、独創性を大切にするファッションデザイナーで、服飾の講師です。
エズメのオリジナリティあふれるドレスは、博物館に飾られるほどで、映画の衣装制作も行っています。
ベテランの彼女は、世界のファッションの歴史にも詳しく、メンバーに個性を出すことを期待しています。
出場者
ソーイングビー4に参加した12人のメンバーは、様々なバックグランドを持っています。
番組では、彼らの職業や、裁縫において影響を受けた人々を紹介します。
ソーイングバトルに出場するきっかけも、インタビューで明かされます。
以下に、課題別の順位(型紙-リメイク)と、作品の評価のポイントを記載します。
3つの課題終了後に、ひとりのメンバーが、脱落します。
決勝に残るという希望を胸に、一喜一憂するメンバーの表情も豊かです。
メンバーと順位
定番の服
・・型紙の課題は、巻きスカートです。シンプルだが、仕上げがむずかしく、生地選びが大切。ウエストベルトとボタンループをつけ、裾を平らにします。
・・リメイクは、男性用ビジネスシャツ2枚を、婦人服に作り変えます。プリーツやギャザーなどのアレンジで、シャツに新たな命を吹き込みます。
・・モデルの課題は、ティードレス。ひざ下丈の上品なドレスで、フィット感が命。今風のアレンジに作り変えてもよいです。
型紙とリメイクの順位
1-1 ピーター:個性派のユースホステルのマネージャー。巻きスカートの生地がよく、ウエストベルトもきれい。リメイクでも1位。斬新なデザインを褒められる。ドレスのデザインはよいが、バックでミス。
2-8 テレーズ:おばあちゃん兼家庭教師。スカートのボタンループが高評価。リメイクのトップスはよい出来。かわいいティードレスを制作。
3-7 アリ:いつも笑顔の救急隊員。休日は自作のウェアでゴルフを楽しむ。ステッチが正確に縫えていて上出来。ミニスカートのリメイクもよい。ドレスは、生地選びとフィット感がよい。
4-10 フィオナ:趣味のエクササイズ用のウェアを縫っている。スカートの生地が素敵。ドレスはしゃれているがギャザーでミス。
5-11 マーク:大手の銀行に勤めている。週末はピアノ演奏や犬の散歩を楽しむ。ペイズリー柄の色がきれい。リメイク作品がマネキンに着せられず失敗。大胆で目を引くドレスを作る。
6-5 リズ:オートバイに夢中で、パンクファッション好き。子供と一緒にビーチで過ごすお母さんでもある。スカートの生地はよいが、ボタンでミス。リメイクではビスチェを製作。90年代風ドレスは、ブーツとマッチ。
7-12 アンジリア:教師を引退し、民間療法のセラピストに。スカートのボタンでミス。リメイク作品が女性用にならず、低評価。ティードレスの縫製にミスが出て、最初の脱落者に。
8-4 マット:ミスマティーンのパートナーのために、ドラッグクイーンに衣装を作っている。スカートは、一応完成している。リメイクはしゃれたスカート。ティードレスは、生地の組み合わせとバランスがよく、優秀作品に。
9-3 クレア:サイクリングと1940年代の服が好きな医師。スカートは、長さがそろっていない。ワンピースのリメイクは工夫がある。切り替えのデザインのドレスがクレアらしい。
10-9 アレックス:人工知能を学ぶ学生の傍ら、社交ダンスを踊り、その衣装を作成。スカートの向きが反対。リメイクのスカートが裏返しになってしまった。ドレスは個性的だが、形が崩れている。
11-6 ヘイゼル:社会福祉の仕事をしていて、出産後、ソーイングを再開。スカートは、ベルトと裾がそろっていない。大胆なリメイクもよい。ドレスは夏らしく大胆。
12-2 ニコール:キラキラ大好きのジュエリー職人。トリニダード島に住んでいた。伸びる生地を使ったために、スカートで最下位に。飾りのたくさんついたリメイクのスカートで高評価。ドレスは生地がよく、飾りもすばらしい。
ホリディの服
・・型紙の課題は、パラッツォパンツ。リゾート地でリラックスできるロングパンツで、柄合わせに、コンシールファスナーとポケットがポイントです。
・・リメイクは、タオル生地で、女性用ビーチウェアを作ります。着やすさを重視する人と、斬新なデザイン性を重視する人にわかれます。
・・モデルの課題は、男性用のリゾートシャツ。採寸と裁断で柄合わせをし、襟とポケットの仕上げも審査されます。
型紙とリメイクの順位
1-5 アリ: パンツは見事。柄の配置がよく、ステッチも完璧。リメイクは上手く作り変えた。シャツは、襟がきれいで、すばらしい。
2-8 クレア: パンツの柄合わせが完璧でファスナーもグッド。リメイクはオーソドックスなトップス。ラマの柄合わせが、ぴったりのシャツ。
3-4 テレーズ: 色鮮やかな、よくできているパンツ。海や空の色のリメイクもよい。シャツは、色合いがよく、プリーツもきれい。
4-7 マーク: パンツの生地選びがよい。ポケットはよいが、全体がイマイチなリメイク。ポケットの柄合わせがぴったりで、襟もきれいなシャツで優秀作品に。
5-11 マット: ポケットのきれいなパンツ。リメイクはスカートのサイズでミス。メキシコの画家、フリーダ・カーロの柄のシャツはGood。
6-6 リズ: 柄合わせがパーフェクトなパンツ。リメイクはタオル地のワンピース。日本の鯉の柄のシャツの色もよい。
7-10 アレックス: パンツのファスナーでミスし、穴もある。リメイクは生地をピンで止めただけで低評価。シャツは、柄合わせでミスし、未完成のため二人目の脱落者に。
8-1 ピーター: 生地を変えたパンツのポケットでミス。素敵な羽織のリメイクで一位に。シャツは、袖が大きすぎ、変更した襟でもミス。
9-3 ヘイゼル: パンツの柄合わせとポケットで失敗。色や素材を上手に使ったリメイク。シャツは、色違いのポケットや襟がよく、丁寧に縫えている。
10-2 ニコール: ポケットなど内側の布が見えて、パンツで低評価。ビーチで足を見せるショートパンツは高評価。思い入れのあるすばらしいシャツは、まさにリゾート。
11-9 フィオナ: パンツのウエストの見返しでミスし、柄合わせも失敗。きわどい羽織のリメイクはイマイチ。フィッティングをしなかったシャツは未完成で低評価。
子供服
・・型紙の課題は、子供用のスモッキングワンピース。ギャザーを入れての模様縫いと、丸い襟がポイント。元は作業服のスモックが、大衆の子供服になりました。
・・リメイクは寝袋をおいしそうな食べ物に作り変えます。子供が喜ぶフルーツや、お菓子など、食べ物のセンスと着られる服になることが、大切です。
・・モデルの課題は、子供用のオーバーオール。男女問わず着れる、肩紐つきのつなぎには、適度なゆとりが必要です。丈夫な洗える生地がベスト。
型紙とリメイクの順位
1-10 マット: 子供用のワンピースは、襟とギャザーがよく、後ろの切り込みも完璧で1位。リメイクの「リンゴ」は、少し着ずらく豆みたい。オーバーオールは、ポケットのみつばちがかわいく、よく縫えている。
2-7 リズ: スモックのギャザーがきれいで、縫い目もまっすぐ。リメイクの「かぼちゃ」は、もっと丸くした方がよい。肩紐の赤がかわいいオーバーオールは、ステッチもよく、美しく縫えている。
3-5 アリ: ウエストの模様縫いがきれいなワンピース。「ペパロニピザ」は、チーズが取れやすい。絞り染めのコーデュロイのオーバーオールは、よく縫えている。
4-6 ヘイゼル: ワンピースは、生地と糸の色がきれいで、よく縫えている。リメイクの「チーズバーガー」はおいしそう。オーバーオールの生地の組み合わせはよいが、ポケットでミス。
5-8 ニコール: かわいいワンピースは、模様縫いはよいが、襟でミス。リメイクは「にんじん」だが、にんじんらしさが足りない。マリンルック風のオーバ-オールはよいが、裾の処理ができていない。
6-9 フィオナ: ワンピースのステッチはよいが、直線縫いでミス。丸くない「スイカ」の子供服はスイカらしくない。オーバーオールは未完成で、穴もある。時間管理ができず、今回で脱落。
7-4 マーク: ワンピースのギャザーの縫い目が、乱れている。「ポテトチップ」のリメイクは、シンプルだがわかりやすい。袋のバーコードがポイント。モデルの課題は、少しきつくて、丈でもミス。
8-3 ピーター: 子供用ワンピースはギャザーでミス。「エビのお寿司」がリメイク。戦時中の服をイメージしたオーバーオールは、やや大きい。
9-2 クレア: ワンピースは、襟でミス。リメイクは、一目で「スイカ」とわかり、ふちがボーンで固定されているので、形くずれがない。生地の組み合わせのよいオーバーオールは、刺繍とステッチが褒められる。
10-1 テレーズ: 指示通りにできなかったワンピースは、模様縫いでミス。リメイクは、まさに「おいしそうなぶどう」。ぶどうの粒がひとつひとつ、よくできていて、優秀作品に選ばれる。薄地の生地のオーバーオールも上手く仕上がっていて、優秀作品候補になった。
スポーツウェア
・・型紙の課題は、ラグビーシャツ。しっかりした襟と、前のあきがむずかしく、リブの袖口とステッチの仕上げが重要です。コットンジャージの伸びる生地と、伸びない生地の組み合わせは、難易度が高いです。
・・リメイクは、防水ジャケットで、子供用のレインウェアを作ります。楽しくて、びっくりするレインウェアが期待されます。動き回る子供に着せられる、実用性も大切です。
・・モデルの課題は、テニスウェアです。女性用のウェアは、伝統的なプリーツスカートにアンダースコートや、ワンピース、オールインワンなど様々です。フィット感と動きやすさが重要です。
型紙とリメイクの順位
1-2 ニコール: ラグビーシャツは、前のあきと襟がきれいで、色もよく、頑丈にできている。子供用のつなぎは、生地の組み合わせが斬新で、長いファスナーで脱ぎ着もしやすい。レトロなデザインのテニスウェアもよいが、襟がきれいに縫えていない。
2-3 クレア: よく縫えているラグビーシャツで、文句なし。子供用のレインウェアもよくできていて、ポケットにお菓子を入れられる。テニスウェアはフィット感はよいが、前に皺ができている。中央に柄を配置した方がよい。
3-5 マーク: シャツの全体はよいが、襟でミス。色の組み合わせが上手な子供用のつなぎもよい評価。フィット感のよいテニスウェアは、ポケットがイマイチ。
4-7 マット: 縞模様のラグビーシャツの色はよいが、前のあきが、もうひとつ。フィットしているヒョウ柄のレインウェアはよくできているが、もう少し独創性がほしい。テニスウェアは身体にそっているが、袖と襟でミス。
5-8 アリ: よいで出来のラグビーシャツだが、袖口のリブが他と合っていない。子供用レインウェアは工夫があるが、サイズが大きすぎ。テニスウェアは、生地が目を引き、フィットしていて優秀作品に。ボールポケット付きもポイントが高い。
6-1 テレーズ: シャツの前のあきが、正しく出来ていないが、襟はきれい。きれいな柄の子供用のつなぎはよく考えられている。スポーティなテニスウェアは、身体にそっているが、胸のあたりが少し大きい。
7-4 ヘイゼル: ラグビーシャツは、襟でミスし、ステッチと仕上げもイマイチ。プリンセス風の子供用レインウェアは、マントがおしゃれ。つなぎの後ろがファスナーで開くので、おむつが変えられる。テニス用のプリーツスカートはよいが、ウエストがきつく、トップスも上手く縫えていない。今回で脱落。
8-6 ピーター: シャツの襟はまずまずだが、同じ袖を2つ作るという痛恨のミス。形のおもしろいつなぎは、スターウォーズ風だが、袖が長すぎる。シルエットのおもしろいテニスウェアは、テニスウェアらしくないと低評価。
9-9 リズ: ラグビーシャツは、前のあきと襟のミスでやり直しが多く、未完成。レインウエアの色はよいが、サイズが合っていない。テニスウェアはサイズがぴったりで、スカートのヒダ飾りもよい。スポーツブラも高評価で、見事挽回。
ランジェリーとナイトウェア
・・型紙の課題は、ボーンの入った下着のビスチェ。肌触りがよく、しっかりした生地を選びと、裁断力と、縫う力が試されます。カギホックがむずかしく、縁取りとステッチの仕上げが審査のポイントです。フィット感も重要です。
・・リメイクは、ネグリジェとパジャマを、女性用の夏物の普段着に生まれ変わらせます。実用的で、外出できる服が求められます。
・・モデルの課題は、レースの装飾付きの、上下分かれたナイトウェア。コットン生地を利用するか、シルクにするかで、仕上げのむずかしさが違います。
型紙とリメイクの順位
1-4 クレア: ビスチェの生地がよく、縫製もグッドで1位に。リメイクは、両方の生地を生かしている。ナイトウェアは、上手く縫えているが、上下のフィット感がもうひとつ。
2-1 ニコール: ビスチェのステッチがよく、縁取りもきれい。リメイクのオーバーオールとブラウスは完璧。ベビードールのかわいらしさがないナイトウェアは、長さとサイズが合っていない。
3-8 リズ: ボーンの両側のステッチがよくできたビスチェだが、縁取りの処理がイマイチ。ノースリーブのワンピースのリメイクは、ひだ飾りが不足ぎみ。すばらしいナイトウェアは、レースも、フィット感も完璧。
4-5 マーク: ビスチェのカップの回りはきちんと縫えているが、カギホックでミス。リメイクのスカートは、実用的でよくできている。よく縫えている古風なナイトウェアは、タックの幅でミス。
5-3 マット: ビスチェは大きすぎで、カギホックが外に見えている。リメイクは、生地の組み合わせがよい。サイズでミスしたナイトウェアは、上下が調和せず、低評価。
6-6 アリ: サイズが大きすぎのビスチェは、未完成。フィギュアスケートの衣装みたいなリメイクはフィットしていない。生地の柄の組み合わせのよいナイトウェアは、フィット感がなく、よく縫えていない。力が出せず今回で脱落。
7-7 テレーズ: ステッチの曲がったビスチェは未完成で、裾もそのまま。リメイクは工夫が足りない。ナイトウェアは、キュートで生地も素敵。フィットしていて、丈もレースもよく、優秀作品に。見事ばん回。
8-2 ピーター: 後ろのパーツをつけ忘れて、未完成のビスチェで最下位に。リメイクは独創性があり高評価。ナイトウェアは色の組み合わせはよいが、パンツが重め。
リサイクル
・・リサイクルがテーマの型紙の課題では、女性の古着を使って、男性用のボマージャケットを作ります。生地の組み合わせを考え、リブで襟、袖口、裾を仕上げます。オープンファスナーとポケットがポイントです。
・・リメイクは、ランドリーバッグを女性または男性の服に生まれ変わらせます。形を保てる素材のため、ドラマティックでおもしろい、立体的な服が求められます。
・・モデルの課題は、古着のニットからニットワンピースを作ります。シックでエレガントな服が期待されます。素材を上手く使った、意外性のあるワンピースをモデルにフィットさせます。
型紙とリメイクの順位
1-6 マーク: 生地の組み合わせのよいボマージャケットは、上手くまとまっていて、きれいに縫えている。リメイクの男性用トレンチコートは、しとめたキジを入れるためのポケット付きだが、立体的でない。素材の合わせ方が上手いニットワンピースは、きれいに縫えている。
2-5 クレア: 色々な柄の生地を、赤のファスナーとリブでまとめたジャケットは、縫製もよい。素材の特性を生かしたリメイクは、きちんとしすぎている。色鮮やかなワンピースのスカート部分は、切替えも、よく縫えている。
3-3 リズ: 元のデザインを生かしているボマージャケットは、前の縫い目が合っていない。リメイクのふわっと膨らんだスカートは、おしゃれで洗練されている。見栄えのするワンピースは、V字の切替えがきれいで、よい仕上がり。
4-2 テレーズ: 着物を素材に選んだジャケットは、刺繍を上手く配置している。シルエットのすばらしいリメイクのドレスは、ドラマティックで、肩紐の作りも、スカートのプリーツもよい。ニットワンピースの色合いはきれいだが、平凡。服作りには明確なプランが必要。
5-7 マット: 古着のデザインを生かしたジャケットは、裾と襟がズレている。リメイクのドレスは手が込んでいるが、長い裾の飾りが合っていない。目を奪われるニットワンピースは、様々なニットを上手く使っている。斬新で素晴らしい出来のワンピースは、エズメの選んだ優秀作品になる。
6-4 ニコール: ボマージャケットの全体はよいが、襟がヘン。思い切ったリメイクは、袋の生地の配置のよいジャケットで、ベルトもよい。おしゃれで目を引くニットワンピースは、切替えも効果的。仕上がりもよく、パトリックの選んだ、優秀作品になる。
7-1 ピーター: 伸縮素材を使ったジャケットは上手く縫えず、襟でミス。独創的なリメイクのドレスは、3色をたくみに組み合わせていて、ヒダで飾の配置もよく、立体的ですばらしい作品。ニットワンピースは、コスチュームのようで、普通に着れる服になっていない。リメイクの斬新さで高評価を受けていたが、今回で脱落。
1980年代の服
・・型紙の課題は、80年代のパワージャケット。働く女性に人気のしっかりした肩パットの入った、ボディコンシャスな上着です。大きな襟と細いウエストが特徴で、アイロンの仕上げも大切です。
・・リメイクは、安全服を80年代風のパーティウェアに作り変えます。パンツ、ベスト、Tシャツをポップスター風の服にアレンジします。色の組み合わせと配置がポイントです。
・・モデルの課題は、80年代風のカクテルドレス。女性らしいシルエットのドレスは、細いウエストとしっかりした肩、ペプラムやふっくらとしたスカートが特徴です。
型紙とリメイクの順位
1-4 マット: ジャケットは、ウール素材の生地選びがよく、80年代らしく、袖もきれい。すべてがきちんと縫えている。肩紐なしのトップスとスカートのリメイクは、スカート丈が長すぎ。カクテルドレスはダイナスティのイメージで、ペプラムがよいが、型紙でミスして、ノースリーブになった。
2-1 クレア: 形がよくシルエットがきれいなジャケットは、袖のアイロンが不足しているが、襟と肩パットは上手くできていて、上出来。シンプルで大胆なトップスとギャザースカートのリメイクは色の組み合わせがよく、高評価。すばらしいドレスは、ウエストがくびれてフィットしている。スカート部分のふくらみはよいが、袖のふくらみが足りない。
3-5 リズ: パワージャケットは、肩パットが内側に入り、袖の形が崩れているが、全体はよい出来。リメイクはスカートのふくらみが足りず、中途半端で、切りっぱなしは、80年代ではない。かっこいいカクテルドレスは、斜めの裾がよく、端ミシンの処理もできている。身体にそっていて、肩のリボンも高評価。
4-2 マーク: ジャケットの生地はよいが、肩パットの高さが違い、袖が後ろ向き。リメイクの短パンはとてもよいが、トップスと合っていない。80年代にタイムスリップしたドレスは、布がきれいで、形もよく、上出来。
5-3 ニコール: パワージャケットは、アイロンをかけやすい柔らかい生地に合うため、ビニール素材は不向き。それでも、80年代らしく仕上げた。まさしく80年代風のワンショルダーのトップスとスカートは、ひだ飾りが多すぎ。美しくセクシーなドレスは、ビニール素材の光沢が目を引いて、全体の形がよい。優秀作品に選ばれる。
6-6 テレーズ: パワージャケットは未完成のため、評価に至らず。上のスカートの取り外しができるリメイクは、アンダースカートが短く、スパンコールの飾りは、80年代風ではない。ドレスは、力強く、エレガントで、取り外しできるペプラムもよい。カクテルドレスでばん回するも、今回でソーイングルームを去ることに。
インターナショナルの服
・・型紙の課題は、フィリピンの民俗衣装をもとにしたテノル風ブラウスです。蝶の羽のようなふくらんだ袖が特徴で、袖を立たせるハリのある生地選びが大切です。バイアステープとくるみボタンを自作します。
・・リメイクは、フランス・プロバンス地方のテーブルクロスを、男性、女性、または子供服に作り変えます。インド起源のテーブルクロスは、模様が大きいので、柄の配置のよさと、斬新なアイデアが求められます。
・・モデルの課題は、あざやかな色を使ったフリルのあるフラメンコ風スカート。腰の部分はフィットさせ、裾はフワッとさせます。
型紙とリメイクの順位
1-1 クレア: 縁取りがとてもきれいなテルノ風ブラウスは、生地選びもよく、袖も立ち上がって、縫製も高評価。子供用ワンピースのリメイクは、エプロン付きで、柄の配置もよく、素材を上手く使っていて、すばらしい。モデルの課題は、カーテン生地を使ったせいで、カーテンぽさが残り、腰回りがフィットしていない。
2-3 マット: ブラウスは、生地もよく、全体もよいが、時間が足りずにボタンが不足。テーブルクロスを大胆に変えたトップスとスカートのリメイクは、よい評価。ドラマティックなフラメンコ風スカートは、色の組み合わせはよいが、仕上げがイマイチで、裾の縫い目も雑。
3-2 リズ: 繊細でドラマチックな生地を使ったブラウスは、袖とバイアステープでわずかなミス。リメイクは、ドラマティックな「きもの」のようなドレスで、ベルトも素敵。フラメンコ風スカートは赤とグレーの色の組み合わせがよく、繊細な仕上がりだが、ウエストがフィットしていない。
4-5 ニコール: ビーズ付きの生地で作ったテルノ風ブラウスの全体はよいが、ボタンとボタンホールがなく、バイアステープも自作ではない。リメイクは、スカート風のパンツで、テーブルクロスの丸みを生かしていて、ひだ飾りもよい。生地と色の組み合わせのよいフラメンコ風スカートは、キラキラのふちどりとフリルが際立っている。インターナショナルのテーマに合っていて、優秀作品となる。
5-4 マーク: やわらかい生地のブラウスは、袖が立ち上がらす、くるみボタンを作る時間も足りず。テーブルクロスをゆったりとした、着心地のよさそうなジャケットにリメイクしたが、大胆さに欠けた。モデルの課題は、色鮮やかで、動きの美しい巻きスカート。流れるデザインはよいが、生地の裏が見えてしまいイマイチ。準決勝には進めず。
準決勝 映画衣装
・・型紙の課題は、女優のマリリン・モンローが着て有名になったセクシーなホルターネックドレス。すべりやすいポリエステルの生地で、ドレスを縫います。ホルターネックのタックとプリーツ入りのスカートが、ポイントです。コンシールファスナーと鍵ホックも忘れずに。
・・リメイクは、SF映画をイメージした服です。リサイクルの服と、スクラップを利用して、未来的な、斬新な衣装をデザインします。ブレードランナーやマッドマックスなど、映画や宇宙を思わせる服に仕上げます。
・・モデルの課題は、フラッパードレス。1920年代に流行った、アンダードレスにトップドレスを重ねる服です。2層または3層で、ゆったりとしたシルエットを演出し、スパンコールやビースで、きらびやかに装飾します。チャールストンなどのダンスに適したドレスです。
型紙とリメイクの順位
1-3 マット: ブルーのホルターネックドレスは完成していて、よい出来だが、ウエストベルトでわずかなミス。リメイクの大胆な赤いワンピースは、目を引くが、スクラップをあまり使っていない。サイズ感のよいフラッパードレスは、Vネックにミスがあり、アンダードレスが長すぎ。
2-1 クレア: ドレスのアンダーバストのタック、ファスナーと、鍵ホックはよいが、裾の処理が間に合わず。すばらしいリメイクは、スクラップのホースを生かしていて、ファッションショーにも出せる出来。リメイクのワンピースが最優秀作品に。フラッパードレスのスパンコールはきれいに縫えているが、ヒップ回りがきつく、生地にしわがよっている。
3-2 ニコール: 胸の部分が中表に縫えなかったホルターネックドレスは、ファスナーとタック部分はよい。リメイクは、素材の組み合わせが上手く、よく考えられていて、宇宙ゴミとSFをイメージできる。全体の印象はパワフルでよいフラッパードレスだが、スパンコールをアンダードレスに縫い付けて失敗しそうになった。
4-4 リズ: 前から見るとよくできたホルターネックドレスは、後ろのファスナーで大きなミスをし、未完成。マッドマックスをイメージしたリメイクのトップスはよいが、スカートがイマイチ。フレッパードレスは、繊細で上品で、すばらしい出来、丈もシルエットも柄もよく、装飾も上手い。型紙とリメイクの課題が4位で、決勝に残れず。
決勝 とっておきの服
決勝戦に残ったのは、ニコール、クレア、マットの3人です。
ニコールは大胆で個性的な服を作り、モデルの課題で、3度、優秀作品に選ばれています。ジュエリー職人として働きながら、子育て中の彼女は、キラキラした装飾が大好き。個性を感じる服に期待が持てます。
クレアは、正確な服作りと、リメイクのデザイン性で、高評価を受けています。医師の彼女は、服を正確に縫い上げる、ち密さを持っています。モデルにフィットさせる技を習得すれば、優勝も夢ではありません。
マットは、型紙の課題で、常に上位をキープしていますが、リメイクでは、独創性を発揮できていません。ドラッグクイーンの衣装を作る彼は、決勝ですばらしい服を縫うことを期待されています。
・・型紙の課題は、子供用のスコットランドの伝統的なキルト。前の端はフリンジで、革ベルト付き。プリーツの模様をそろえて、正確に折り、ウエストベルトの模様も合わせます。
・・リメイクは、水着とプロムドレスをアレンジしてカーニバルの衣装を作ります。羽飾りやスパンコールを沢山つけて、立体的で、華やかな衣装にします。
・・モデルの課題は、レッドカーペットで着るようなイブニングドレス。カットアウトのあるコージャスなドレスが期待されます。モデルは、メンバーが選んだ身近な人たちです。
型紙とリメイクの順位
1-2 クレア: プリーツがきれいで正確に折れているキルトは、ウエストベルトもよくできていて、高評価。背中に大きな羽飾りをあしらったカーニバルの衣装は独創的だが、トップスがシンプルで寂しい。エレガントな赤のイブングドレスは、控えめな美しさで、モデルにフィットしている。縫製もほぼ完ぺき。
2-1 ニコール: キルトのプリーツはよくできていて、ウエストベルトも狭められているが、ベルトの模様が合っていない。スパンコールの飾りを沢山つけたトップスとパンツは、豪華でまさにカーニバル。オレンジのドレスは、スカート部分に羽をあしらった生地を使っていて、あでやか。後ろのカットアウトのステッチも見事。
3-3 マット: プリーツが、きれいに折れていないキルトは、柄合わせが上手くいかず、ボタンでもミス。カーニバルの衣装は、胸の飾りが少なく、トップスの色と羽飾りが合っていない。フェイクレザーのトップとギャザーを沢山入れたスカート部分を持つドレスは、見たことのないドラマテックな出来。型紙も自分で引いていて、個性豊か。
ソーイングビ-4の優勝者は、クレアに決まりました。
クレアは、縫製の技術が高く、リメイクのデザイン性にもすぐれています。決勝戦では、控えめな美しさを放つドレスをモデルにフィットさせ、優勝しました。3人の候補のイブニングドレスは、どれもすばらしかったため、激戦でしたが、トータルでよかったクレアが、制したといえます。
今までのシリーズとこれからのシリーズ





まとめ
裁縫バトル「ソーイングビー4」のメンバーは、異なる裁縫歴を持つ、ユニークな人たちです。
パトリックとエズメの審査は、きびしくも、メンバーの成長を願う、あたたかいものです。
メンバーは、きびしい審査に顔をしかめながらも、難解な課題に挑戦します。
皆を笑わせるジョーも、元気いっぱい。NHK、Eテレで放送されました。




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