韓国ドラマ「ヘチ 王座への道」あらすじと感想 1~24話

映画/ドラマ

「ヘチ 王座への道」は、朝鮮王朝時代の王座をめぐる権力争いを描いたドラマです。

主人公のイ・グムは、身分の低い母から生まれ、不遇の幼少期を送ります。

遊び人だったイ・グムは、自分をあらため、国と民のために、正義を貫こうとします。

本ブログでは、

前半、第1~8話、主人公が世継ぎになるまでのあらすじと感想、

中盤 第9~17話、世弟・世継ぎとしてのあらすじ、

後半 第18~24話、王になってからの、あらすじを紹介します。

 

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ヘチ 王座への道 1~8回

主な登場人物

イ・グム=延ニン君(ヨニングン): 朝鮮王朝の王の次男

イ・グムの母は、元々、王宮の水汲みをしていた、身分の低い女性でした。しかし、王の寵愛を受け、側室となります。息子のイ・グムは、母の身分が低いせいで、不遇の幼少期を送り、王子として認められず、青年になっても人生を諦めたの如く、王宮の外で、遊び人として生きていました。

 

イ・タン=傍系の王族の密豊君(ミルプングン)

王族のイ・タンは、王の長男で王位継承者である世子(セジャ)イ・ユンに世継ぎができないことから、王座を狙います。素行の悪いイ・タンは、自分の意にそぐわないものたちを、ひそかに抹殺しています。

 

ヨジ: 司憲府(サホンブ:役人の違法行為を監督する官庁)の役人

女人でありながら武芸に秀でていて、正義のために、イ・タンの悪事を暴こうとする役人です。イ・タンが殺人を犯している証拠をつかもうとします。

 

パク・ムンス: 司憲府の監察を目指す若者

正義感はあるが、監察になる試験に何度も落ちていて、頭脳明晰とは言えない人物。不正を正そうとして亡くなったハン監察と、イ・グムを兄貴と慕っています。

 

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ヘチ 1~2回 あらすじ

ドラマのあらすじは、冒頭、主人公の王の次男、イ・グムが王宮に戻るところから始まります。

イ・グムは、王子でありながら、母の身分が低いため冷遇され、王宮の外に住んでいました。

王宮に戻ると、素行の悪い王族のイ・タンが、王座を狙っていることを知ります。

王の三男、イ・フォンを王位に押す一派もいますが、イ・フォンは、まじめすぎる性格のため、政治的に、優位に動くことができません。

イ・フォンは、側近に「王座とは、一人の力では着けぬものです。」と言われます。

王宮の中で、誠実なイ・フォンだけは、イ・グムを兄上と呼び、慕っています。

 

ある日、イ・グムは、イ・タンによる殺人事件を調べていた女性役人のヨジと出会います。イ・グムは、イ・タンにつかまりそうになったヨジを逃がし、徐々に、殺人事件の真相を知ることになります。

 

一方、王様は、遊び人のように生きている次男のイ・グムに心を痛めていました。イ・グムは、王に疎まれていると思っていましたが、実は、王は、イ・グムの能力と資質を認めていて、王子として堂々と振舞ってほしいと願っていました。

「自重し、堂々たる姿を世の中にも見せてくれぬか。」という、王様の言葉がその気持ちを表しています。

 

イ・グムは、勉学にも武術にも優れていて、それを自覚していましたが、母の身分のせいで、冷遇されたことにより、自らも自分自身を、追い詰めいたのです。

 

ヘチ 3~5回 あらすじ

王様の次男、イ・グムは、司憲府(警察のようなところ)と協力して、王族のイ・タンの悪事を暴き、追い詰めます。

しかし、朝廷の重臣たちは、自分たちの権力を誇示するため、王の三男、イ・フォンを王座に据えることと引き換えに、イ・グムの証言を取り下げさせようとします。

司憲府と重臣の派閥の板挟みになり、イ・グムは、弟を守ることを選択します。

 

そんなとき、濡れ衣を着せられた司憲府の役人、ハン監察が、司憲府の裏切者に殺されます。

そして、ハン監察と共に、正義を貫こうとした司憲府の役人ヨジらは、司憲府を追われます。

 

また、中国への使節団に加わったはずのイ・タンは、密かに都に戻り、イ・フォンを暗殺します。

イ・グムは、弟を助けようとしますが、間に合わず、イ・フォンは亡くなります。

そして、悲嘆にくれた王様も倒れ、そのまま亡くなってしまいます。

 

時は流れ、1年後

王様の長男が、王になっています。

新王は、権力も決断力もなく、子供も生まれないため、飾り物のような存在です。

朝廷の重臣たちは、王を操りながら、派閥争いをしています。

 

イ・グムは、仕事に就き、何事もなかったように振舞っていますが、密かに、重臣や現司憲府の役人に、探りを入れています。

ムンスやヨジたち、司憲府いた人間は、役人としての仕事を奪われますが、ハン監察の幼い息子を守り、細々と暮らしています。

 

そんなとき、中国へ追い払らったはずの、人殺しの王族イ・タンが、都に戻ります。

イ・タンは、王座を奪い取るため、策を巡らしていました。

 

ヘチ 6~8回 あらすじ

王様は、派閥争いにあけくれる重臣たちに、翻弄されます。

王様に世継ぎがいないことから、重臣たちは、次の世継ぎを決めるために、王様をないがしろにして、権力争いをしています。

イ・タンは、王妃に取り入って、王座を狙いますが、イ・グムは、それを阻止しようとします。

 

前王の次男であるイ・グムは、密かに、司憲府の監察になるための試験に不正があることを調査していました。

証拠をつかみ、不正を明るみに出そうとしますが、重臣たちにつぶされそうになります。

イ・グムは、ひとりで、不正をあばく計画を立て、実行しようとします。

それを知った元司憲府のムンスやヨジたちは、イ・グムを助けようと行動します。

 

実は、前王と三男のフォンが亡くなった1年前に、イ・グムは、現王様に、「生き残った自分が、世の中をひっくりかえす」と約束していました。

イ・グムは、監察の試験の不正を調査し、正すことにより、王様の信頼を得ることに成功します。

気弱な王様も、ついに、行動に出ます。

 

重臣同士の派閥争いの中、イ・グムは、世継ぎに押されることとなります。

イ・グムは、どの派閥にも属さず、国と民のための政治を行うために、世継ぎになることを望んでいました。

彼は、刺客に襲われ、重臣の罠にかけられようとしますが、明晰な頭脳と機転で、難を乗り切ります。

新たなる助けも加わり、イ・グムは、とうとう王様から、世継ぎに指名されます。

 

第8回の最後は、イ・グムが世弟(世継ぎ)なる式典で終わり、パク・ムンスが司憲府に入り、ヨジたちが、司憲府に戻るところで終わります。

いよいよ、イ・グムが、「最も王らしい王になれるのか」という局面に移りました。

そして、パク・ムンス、ヨジたちが、朝廷や司憲府に巣くう悪に立ち向かう準備ができました。

 

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ヘチ 王座への道 1~8回 感想

 

韓国ドラマ「ヘチ 王座への道」は、次期王座争いが勃発した朝鮮王朝時代の物語です。

王座を狙う人殺しの王族の青年と、その悪事を暴こうとする主人公(王の次男)と、彼を助ける役人たちの戦いです。

王座、正義、様々なものが入り混じりながら、物語は進みます。

 

主人公のイ・グムは、自分の境遇のせいで人生を諦め、投げやりな態度をすることもありますが、随所に、高い頭脳と冷静な対応力を示します。

「こんな人が上に立ったらよいな」、という感想をもつ人物です。

身分や外見で、人を判断するのではなく、行いや人物を重視します。

自分の境遇のせいで、酒や遊びに浸り、問題を起こして、王宮からも遠ざかっていましたが、兄を慕う弟(王の三男)に再会し、王宮に戻ります。

 

第2回では、王子として認められないと感じていたイ・グムは、実は、王としての資質があると、父である王様から告げられます。

イ・グムは、驚き、自分がひねくれていたことに気づきます。

王は、病気で、死が近いことを悟り、イ・グムに、立派な態度を取り、持てる能力を発揮することを望みます。

「お父さん、本当は、わかっていたんだ!」という感想がわく場面です。

 

不遇な子供時代を送ったせいで、自分自身を軽んじていたイ・グムが、その境遇を乗り越えられるかという局面になりました。

自分自身をあたらめることは難しいですが、高い知能と許容能力を持ったイ・グムであれば、それができるように感じます。

 

王様が亡くなって1年

最愛の弟、フォンが亡くなり、後を追うように、王様が亡くなってから、主人公のイ・グムは、王族として、仕事を始めます。

1年経っても、弟やハン監察が殺されたことに、深く心を痛めています。

 

密かに悪事を暴くために調査をし、政治的に立ち回わろうとしています。また、ヨジたちを助けようともしています。

誰が誰と通じ合い、本当の敵がわからないため、誰にも本心を打ち明けることはできません。

 

時をかけ、力を持たなかったイ・グムは、知恵を巡らせ、仲間の助けを得て、地位を得ます。

しかし、世直しは、これからが本番です。

世継ぎとなったイ・グムが、今後、どのように成長し、世の中に平穏をもたらすのか、期待が持てます。

 

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ヘチ 王座への道 9~17回 王の資質

世弟・世継ぎとして

世弟・世継ぎとして

 

韓国ドラマ「ヘチ 王座への道」の第8回までは、身分の低い母から生まれた王子、イ・グムが、王様から世弟(世継ぎ)に指名されるまでのストーリーが、描かれています。

第9回からは、世弟になった主人公が、司憲府(警察のようなところ)と協力し、世直しをする展開になっています。

イ・グムは、仲間と共に、困難を乗り越えることができるのでしょうか?

 

9回~17回 主な登場人物

イ・グム: 先王の次男で世弟(世継ぎ)。身分の低い母から生まれ、王子として認められないが、聡明でやさしい心の持ち主。謀反の汚名を着せられるが、人間的にも、政治的にも成長し、汚名を晴らそうとする。

イ・ユン: 王様。先王の長男で、先王の死後に王位に就く。気の弱い性格。

ヨジ: 司憲府の役人。男勝りで武芸にすぐれている。主人公のイ・グムが密かに想いを寄せる女性。

パク・ムンス: 司憲府の監察。正義を貫こうとする新米監察で、イ・グムを兄貴と慕う。

ユン・ヒョク: 司憲府の監察。人身売買の事件を指揮する。正義をつらぬくまじめな性格を買われて、人事権を握る部署の長となる。

ヴィ・ヨンジュ: 司憲府の副長官。ハン監察を陥れ、のし上がった男。

タルムン: 物乞いの頭で、町の情報通。頭脳明晰で武術にすぐれている。ミン・ジノンの配下であったが、イ・グムを信じて助ける。過去に、イ・タンの愛人とかかわりがあった。

ミン・ジノン: ノロン派の重臣。権力に執着し、朝廷を意のままに操ろうとする。

イ・タン: 王座を狙う王族。自分の利益だけを優先し、殺人もいとわない卑劣な男。

ユニョン: イ・タンを王にするためならどんなことでもする性悪女。タルムンの元恋人。

 

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ヘチ 9~10回 あらすじ

韓国ドラマ「ヘチ 王座への道」は、第8回までが一区切りです。

不遇の王子イ・グム(前王の次男)は、現王様の世継ぎ、世弟(セジャ)になりました。

しかし、朝廷の重臣たちで王様に従うソロン派は、王座を狙うかもしれない世弟には従いません。

また、権力の座を奪還しようとするノロン派の大多数も、世弟を認めません。

祭りごとに口を出さず、世弟として認められるにはどうしたらよいのか、イ・グムは悩みます。

 

そんな時、朝鮮王朝時代の警察:司憲府(サホンブ)の監察になたパク・ムンスと、ヨジたちは、少女たちへの人身売買のことを知ります。

身分の低い少女たちが、小作料のために、わずかな金銭で清国に売られているというのです。

そこで、司憲府のユン・ヒョクは、ヨジたちを使って、密かに潜入捜査を始めます。

 

一方で、人身売買から逃げた少女を、タルムンが助けます。

世弟になったイ・グムは、人身売買の事実を知り、ヨジたちを支えようと、調査を見守ります。

イ・グムは、ムンスとヨジに危険を知らせるため、人身売買の根城である妓楼(ギロウ)に乗り込みますが、偶然にも、両班(ヤンバン)の暗殺を目撃します。

 

世弟であるイ・グムは、殺人事件について、口をつぐんだため、濡れ衣を着せられます。

イ・グムは、殺人犯が少女であり、それを操っているのは、殺主(サルチュ)という秘密組織であることに気付いたため、少女を逃がし、真犯人をつきとめようとします。

少女たちの人身売買と、一連の両班の殺人事件には、つながりがありました。

 

ムンス、ヨジ、タルムンたちは、イ・グムの濡れ衣晴らすため、事件の真相を明かそうとします。

また、王様もイ・グムの行動には、わけがあると考え、本心を知るべく、動き出します。

 

しかし、王座を狙う、タン(ミルプングン)と、朝廷の重臣であった、ミン・ジノンが、それぞれ、世弟を陥れようと、策を練ります。

またも、窮地に立たされるイ・グムは、王としての資質を見せることができるのでしょうか?

 

ヘチ 11回 あらすじ

王様の世継ぎであるイ・グムは、秘密組織、殺主会を擁護したとして、罪に問われます。

また、人身売買の現場を押さえ、子供たちを助けようとしたムンスたちも牢に入れられます。

イ・グムの真意を知っている王様は、弟を助けようとしますが、権力争いをしている、重臣たちに翻弄されます。

しかし、気弱だった王様は、人身売買やイ・グムのことを知るにつれて、王の責務を果たそうとします。

 

世継ぎとしての廃位を迫られるイ・グムですが、税のために子供を売らなければならない民を擁護し、もし自分が王になったら、税は土地の持ち主である両班(ヤンバン)にかけると発言します。

果たして、誰が誰のおかげで生きているのか?

それを聞いた貧しい民は、命を懸けてイ・グムを守ろうとする行動にでます。国を支えているのは、両班ではなく、下々のものだと訴えます。

やがて、重臣や両班の中にも、イ・グムを支持する動きがでてきます。

 

ヘチ 12回 あらすじ

世継ぎの地位を守ったイ・グムは、女官になりたいというヨジに思いを打ち明けそうになります。

ヨジは、女官になって、イ・グムを守りたいと考えていますが、イ・グムの気持ちは違います。

 

そんな時、事件は起きました。

巡回をしている役人が、賄賂を運んでいるところを見つけ、告発しようとしましたが、その告発しようとした役人は殺されてしまい、事件は隠蔽されました。

殺された役人の妻の訴えを聞いたパク・ムンスは、調査をし、犯人を捕らえます。

その事件をきっかけに、イ・グムは、王様が有利になるように、公明正大な監察のユン・ヒョクを、人事部署の長に抜擢します。

 

王座を狙う、タン(ミルプングン)も動き出しました。

タルムンを手下にしようとしますが、タルムンは、断ります。

しかし、タルムンは、昔、タンの愛人とかかわりがあり、彼女に説得され、心が乱れます。

 

ヘチ 13回 あらすじ

人事を扱うことになったユン・ヒョクは、過去の不正を暴くために、改革を始めました。

パク・ムンスらも、不正の証拠をつかもうとします。

しかし、王座を狙う、タン(ミルプングン)は、イ・グムを陥れようとする罠を仕掛けてきます。

 

世継ぎであるイ・グムは、「王座を狙っている」という疑いをかけられます。

イ・グムは、王様に許しを乞うため、雨の中、王宮の門前に座り続けます。

しかし、タン(ミルプングン)は、さらなる悪事を仕組んでいました。

 

王様は、タンの策略にはまり、弟、イ・グムに、謀反の罪を問います。

イ・グムは、王様に身の潔白を証明することができるのでしょうか?

 

ヘチ 14回 あらすじ

世継ぎであるイ・グムは、タン(ミルプングン)の罠にはまり、謀反の罪を問われます。

しかし、謀反がイ・グムの指示であることは証明できず、でっち上げの罪で捕らえられた人たちに、自白を強要します。

 

イ・グムは、一度、王宮に戻されます。

王宮の中には、わずかながらもイ・グムを信じる者たちがいました。

先王の妻(元王妃)であるテビ様も、イ・グムには、罪はないと信じていました。

 

イ・グムは、沈黙を続ける高官のミン・ジノンと交渉します。

ミン・ジノンも、また、でっち上げの罪で、国や朝廷が揺れ動くのを、よしとはしていませんでした。

 

一方、タルムンは、タン(ミルプングン)の指示に従いながらも、タンの様子を探っています。

タルムンは、昔馴染のユニョンと、イ・グムの間で板挟みになり、思案を巡らせます。

 

パク・ムンスは、濡れ衣を着せられ亡くなった、ハン監察の汚名を晴らす証拠をつかみました。

司憲府の現副長官ヴィが、仕組んだ罠で、ハン監察は陥れられ、殺害されたのでした。

 

そして、王様の前で、イ・グムは、王座を狙う、謀反の罪を問われます。

王様は、罪を認めれば、命だけは助けると言いますが、イ・グムは、謀反を企ててはいないと主張します。

そのとき、一度は、イ・グムを暗殺しようとした高官、ミン・ジノンが発言をします。

 

ヘチ 15回 あらすじ

朝廷の高官で、長老のミン・ジノンにも、過去がありました。

王妃であった妹は廃位させられ、兄は、罪を着せられ、亡くなっていました。

それゆえに、ミン・ジノンは、権力をもち、朝廷を意のままに操ろうとしていたのです。

いつの時代にも権力争いがあり、血で血を洗う抗争が、繰り返されてきました。

しかし、でっち上げの謀反で、世弟のイ・グムを陥れようとするのは、ミン・ジノンの本意ではありません。しかも、制御の効かないタン(ミルプングン)の策略なら、なおさらです。

 

王命により、イ・グムは、時間を与えられました。

イ・グムは、敵の真意をさぐり、真相をあばこうとします。

ムンスは、ハン監察殺害の容疑で、司憲府の副長官ヴィを捕らえます。

ヴィは、ミルプングンに加担して、イ・グムに謀反の罪を着せようとした監察です。

 

王様の臣下も、王様に誤解があったことを正そうとします。

イ・グムは、王様と向き合います。

王様は、初めて父である先王が、イ・グムを次期王に選んだことを、明かします。

 

王命により、イ・グムは、タン(ミルプングン)を捕らえようとします。

タルムンは、王様を暗殺するための、毒薬を提供した中国人を捕らえます。

ムンスは、タンに加担した悪党たちを追い詰めます。

しかし、追い詰められたタンは、またしても、人殺しをしながら、王宮に現れます。

 

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ヘチ 16回 あらすじ

世弟のイ・グムは、王宮に現れた、タン(ミルプングン)を捕らえます。

イ・グムを引きずり降ろそうとした、タンの策は暴かれ、悪者たちもつかまります。

罪がないことを示したイ・グムは、世継ぎとして、家臣たちの信頼を得ます。

 

ひとりの重臣が言いました。

「世弟様は、自分のことより、大義を重んじます。」

イ・グムの数々の選択の結果が、家臣たちの信頼を厚くすることになりました。

遊び人だったイ・グムが、世継ぎになり、謀反の罪を着せられても、毅然とした態度で、国のためになる道を選んだのです。

 

タン(ミルプングン)は、捕らえられても、まだ、不吉な笑いを浮かべます。

罪人たちは、島流しの刑になりました。

一部の政府高官たちも失脚し、王宮の混乱は、おさまったかのようにみえました。

 

王様は、イ・グムを摂政(政治をつかさどる役目)に任じます。

朝廷には、新しい人事が施行され、党派の区別なく、改革を行う下地ができました。

 

そんなとき、煎じ薬を飲んだ王様に異変が!

胸を押さえて苦しんでいます。

 

ヘチ 17回 あらすじ

王様の病状はよくならず、世弟、イ・グムは、タン(ミルプングン)を怪しみます。

タンは、捕まる前に、王宮の薬局に現れ、血のあとを残したのでした。

タンは、イ・グムを道づれにする罠を仕掛けていました。

才能もなく、大義もないタンは、イ・グムを排除しようと企んでいました。

 

しばらく、行方をくらましていたヨジは、実は、女官になる教育を受けていました。

王宮のしきたりを学び、イ・グムを助けるため、王宮に入ろうとしていました。

先王の妻、テビ様は、ヨジを自分づきの女官とし、イ・グムを助けようとします。

 

一方、ムンスやユン監察たちは、王様が毒をもられた証拠をつかもうとしています。

しかし、調べを進めても、激薬の、解毒剤は見つかりません。

王宮の薬局の医女が、タンの財産をもらうことと引き換えに、王様に毒をもったのでした。

 

イ・グムは、王様を回復させるため、手立てを探します。

弱り切った王様は、最後に一度だけ、目をさまし、イ・グムと言葉をかわします。

「お前がなるはずだった王座を奪ったことを許してくれ。万民のための王になってくれ。」

と言い残して、王様は、息を引き取ります。

 

急に体調を崩した王様が亡くなられ、王座を狙ったのではないかと疑われるイ・グム。

イ・グムは、王座につき、聖君として、世の中をおさめることはできるのでしょうか。

 

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ヘチ 王座への道 9~17回 感想

ヘチ王座への道の9~17回では、主人公のイ・グムが世弟(世継ぎ)になり、王になる資質を問われます。

政治に口を出すことなく、世弟が王の器であることを示すのは、難題です。

気の優しい王様は、裏を返せば、弟に王座を奪われることを不安に思っています。

イ・グムは、王座を奪う気などないにも関わらず、謀反があれば即刻、罰しようとする王様は、自分が脅かされる恐怖を隠しながら生きています。

堂々としている弟が恨めしかったのかもしれません。

王座という地位が権力争いの元になり、異母兄弟と言えども、いつ敵同士になるかわかりません。

 

そんな王宮の人間関係につけこんで、悪事を働いて権力を握ろうとする者たち。

悪者の刃が、ついには、王様に「毒を盛る」という行為になります。

それほどまでに、権力は、人の心をむしばみます。

 

陰謀が渦巻き、敵味方がわかれても、大義を貫けば、その人についてくる人間がいます。

イ・グムが、自分のことより、大義を重んじて、信頼を勝ち得ることに感動します。

実母ではない、テビ様もイ・グムに目をかけ「巷の悪い噂に耳を貸してはいけない」と言います。

本人の知らないところで、評価されているイ・グムは、先王(お父さん)の見立て通り、王としての資質を持っていたのでした。

その資質を、どのように生かし、実行に移すのか、期待が持てます。

 

ヘチ 王座への道 18回以降 王の資格

王となったイ・グム

王となったイ・グム

 

18回以降 主な登場人物

イ・グム: 王様。世弟(世継ぎ)であったイ・グムは、先王の逝去に伴い、王座につく。

ヨジ: 司憲府の役人であったが、王になったイ・グムを守るために女官となる。王様が密かに想いを寄せる女性。

パク・ムンス: 司憲府の監察であったが、王様を陰ながら支えるため、監察の職を辞す。

ユン・ヒョク: 司憲府の監察長。まじめな性格で、司憲府を指揮する。

ヴィ・ヨンジュ: 司憲府を追われた元副長官。罪人として島流しになる。

タルムン: 町の王と呼ばれる情報通。頭脳明晰で王様の信頼を得ている。過去のユニョンとの関係を隠している。

ミン・ジノン: ノロン派の重臣。イ・グムが王座つくときに、権力を取り戻し、王に従うことにする。

チョ・テグ: ソロン派の長老。先王の側近で、イ・グムが王座を奪ったとし、反対勢力となる。

イ・グアンジャ: ソロン派の重臣で、世弟のときからイ・グムの行動に注視し、王としての資質を見抜く。

イ・タン(ミルプングン): 王座を狙う王族。罪人として島に流される。

イ・インジャ: 没落したナミン派で、軍を組織し、謀反を企てる。

 

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ヘチ 18回 あらすじ

ユン王様が亡くなり、世弟のイ・グムの即位を阻もうという動きが出ます。

先王の重臣であったソロン派は、イ・グムを王座に就かせまいとしますが、イ・グムを信頼するソロン派のイ・グアンジャは、言います。

王座への道は、偽りや誤解、侮辱に耐えて生きることなのです。

倒れて逃げ出した瞬間、君主としての資格がなくなるのです。

王とならずに苦痛を避けるのか、王となり、あらゆる侮辱に立ち向かうのか、ご決断ください。

 

ソロン派のイ・グアンジャは、ノロン派のミン・ジノンと取引をしていました。

即位式が無事終わると、イ・グアンジャら、新王に従う重臣は、王座を安定させるため、職を辞します。

また、パク・ムンスも監察の職を辞して、都を離れます。

新王に最も近しい人物たちは、王を守るため身を引き、王宮に平穏をもたらそうとします。

 

そんなとき、町の井戸に、ひと瓶の薬がまかれます。

島に流されていた、ナミン派のヴィ・ヨンジュを助ける人物が出てきました。

没落したナミン派の復活を願い、企みを持つ人物は、イ・タン(ミルプングン)の元にも現れます。

 

王になったイ・グムは、町に疫病が流行り始めた、という報告を受けます。

イ・グムを陥れる罠が、仕掛けられました。

王は、町の混乱を収め、民の信頼を得られるのでしょうか。

物語は、18回以降、イ・グムが王として、悪と戦い、政治をしていく姿を描きます。

 

ヘチ 19回 あらすじ

疫病は、瞬く間に、地方から、都に広がりました。

わずか3日で、病気が蔓延したことを、いぶかる王様。

王様の指示で、重臣や兵を動かし、民を落ち着かせようとしますが、間に合いません。

イ・グムは、島流しにあったミルプングンが逃げ出したことを、ミン・ジノンら高官に告げ、病は疫病ではなく、毒の恐れがあるとして、重臣たちの協力を得ようとします。

 

そんなとき、テビ様までが、病に伏します。

テビ様付きの女官となっていたヨジと、イ・グムは、再会します。

ヨジは、王様を守るために、女官になったことをうれしく思っていると告げました。

 

都を離れたパク・ムンスは、島に流されたはずの、ヴィ・ヨンジュを見かけ、探りを入れます。

ムンスは、ソロン派の元司憲府長官イ・グアンジャに、そのことを知らせ、王様を助ける道を模索します。

 

タルムンは、疫病の広がりを調べ、いくつかの井戸の水の、味が変わったことを突き止めます。

イ・グムに報告し、策を練りますが、町には、イ・グムが先王を毒殺したという噂が流れます。

パニックを起こしている民衆は、王が民を見捨てたと、疑います。

 

イ・グムは、自分を支えてくれた者たちのためにも、負けるわけにはいかないと、決意を固めます。

外出着に着替えた王様は、病に侵された民の元に現れます。

イ・グムは、決して、民を見捨てないと約束します。

 

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ヘチ 20回 あらすじ

王様は、井戸に毒がまかれたことを突き止め、処方箋を出します。

煎じ薬によって、奇病に侵された民とテビ様は、回復します。

また、民心を取り戻すことにも成功します。

 

パク・ムンスは、ヴィ・ヨンジュを尾行し、没落したナミン派のイ・インジャが謀反を企てていることを知ります。

朝廷内にも、謀反に加担しているものが潜んでいて、予断を許しません。

 

王様は、ノロン派とソロン派の重臣に策を示し、協力を要請します。

ソロン派の長は、イ・グムが王になることを反対していましたが、疫病と謀反は、国を揺るがす問題だとして、王様に協力します。

重臣たちは、王様のまっすぐな言動に心を動かされ、利権よりも、国を救うことを選びます。

 

イ・グムは、ムンスから情報で、王の元側近、ソロン派のイ・グアンジャらを要職につけ、組織的に政権転覆を狙うナミン派のイ・インジャを追い詰めます。

王宮での、王様暗殺は阻止できましたが、何年も前から計画を立てていた、イ・インジャ率いる反乱軍が、地方の城を制圧します。

 

王としての資質を随所に光らせるイ・グムに、重臣たちの評価が高まります。

しかし、大規模な謀反は、朝廷と国を揺るがします。

実在のイ・インジャの反乱がドラマのに描かれ、若き王が、立ち向かいます。

 

ヘチ 21回 あらすじ

ナミン派のイ・インジャ率いる反乱軍は、地方の城を制圧しました。

力を増した反乱軍は、タン(ミルプングン)を王に立て、都の陥落を狙います。

没落したナミン派や苦境にあえぐ民が、反乱軍を支持します。

また、ユニョンが持ってきたミルプングンの財産を民にばらまいたため、反乱軍に従う民も、多く出てきました。

 

朝廷では、反乱軍を撃退するために軍が組織され、ムンスやタルムンたちも戦地に向かいます。

王様イ・グムは、反乱を抑える手立てを模索します。

権力争いに負けた党派の人材を登用することで、派閥の垣根を超えるという、策を練ります。

しかし、長年、権力の座を維持したソロン派のミン・ジノンは、簡単に、その座を明け渡すつもりはありません。

 

あまりにも速く都にせまる反乱軍の動きを察知した、朝廷の軍勢が、反乱軍を待ち伏せます。

果たして、朝廷の軍勢の反撃は、成功するのでしょうか?

内乱と政治の駆け引きが、王様と国の今後を左右する展開となりました。

 

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ヘチ 22回 あらすじ

朝廷の軍勢は、反乱軍の待ち伏せに成功しました。

反乱軍の中に密偵がいるという情報を得て、偽の情報を流し、裏をかいたのです。

王様の軍勢は勝利し、反乱軍の手に落ちた地方の城も取り戻しました。

 

しかし、反乱軍の将軍イ・インジャとミルプングンは、落ち延びました。

イ・インジャは、策を練りますが、従うものは、ほとんどいません。

なぜなら、王様は、反乱軍に加担した民を許し、ナミン派の家族を罰しない、というお触れを出したからです。

これにより、王様への支持が広がりました。

そして、ユニョンの告発により、反乱軍のイ・インジャは、捕らえられました。

 

ヘチ 23回 あらすじ

王様は、民心を得ている今が、改革の時と信じ、人事を改めます。

没落したナミン派を登用することにより、朝廷では、新たなる権力争いが生じます。

戦地に赴かなかった重臣たちが、自分の利権を主張します。

 

一方、タルムンに助けられたユニョンが、イ・タン(ミルプングン)を逃がそうとします。

しかし、追手は、せまってきました。

孤立無援になったミルプングンが、王宮に現れます。

 

ヘチ 24回 最終回

王宮に現れたミルプングンは、王様(イ・グム)と対面します。

ミルプングンは、最後まで、王座にこだわりますが、自己中心的なミルプングンと、思いやりのある王様との違いは歴然です。

ミルプングンは自害し、反乱軍の首領たちは、斬首されます。

 

王様:イ・グムによる新たなる政治が、始まりました。

人事を一新し、司憲府の改革に乗り出します。

高官たちの反対を受けますが、王様は、利権の奪い合いや、コネでの出世を阻もうとします。

 

また、王様は、民との対話の場を持ちます。

民は、王様に重税に苦しんでいることを伝え、王様は、負担を軽くすることを約束します。

 

数々の反対意見を押しのけ、改革を進める王様。

ミン・ジノンは、政界を去り、余生を過ごします。

パク・ムンスをはじめとする司憲府や、街の情報通のタルムンは、王様を助けます。

王様付きの女官となったヨジとも、一緒の時間を過ごせるようになりました。

改革は、道半ばですが、王様の行動力ならば、やり遂げることができるでしょう。

 

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まとめ ヘチ 王座への道

韓国ドラマ「ヘチ 王座への道」は、朝鮮王朝時代の王座をめぐる権力争いを描いたドラマです。

主人公の王子イ・グムは、不遇の幼少期を送りましたが、成長し、正義のために戦います。

本ブログでは、

前半、第1~8話、主人公が世継ぎになるまでの、あらすじと感想、

中盤 第9~17話、世弟としてのあらすじと感想。

後半 第18~24話、王になってからの、あらすじをまとめました。

 

「ヘチ 王座への道」は、主人公のイ・グムが王になる、第18回以降、新たなる展開をみせます。

朝鮮王朝の時代背景や、権力争いの構図を考えながら見るのも面白いです。

また、実際に起きた、イ・インジャの反乱も描かれています。

 

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