最低賃金の引き上げの目安が発表されました。
賃金の低い労働者にとっては朗報ですが、コロナ禍で経営のきびしい企業にとっては、現状維持を望む声もあります。
最低賃金ばかりではなく、時給と仕事量は比例しないものです。
最低賃金の引き上げ
2021年の最低賃金引上げの目安が発表されました。
時給で、約28円の引き上げになり、全国平均で現在の902円から930円に引き上げられる見通しです。
アルバイトやパートさんを中心に、時給で働く人は、引き上げを喜んでいることでしょう。
わずかとはいえ、賃金が上昇することは、喜ばしいことです。
しかし、経営者側にとってはきびしい状況です。
新型コロナの蔓延により、業績を落とした企業も多いからです。
中小企業などは、業績悪化を理由に、現状維持を求めていたようでした。
求職の条件は給与?
一生勤めあげることを前提とした正社員なら、やりがいや目標を持って求職をします。
しかし、バイトやパートなど、様々な理由があって仕事を探す際は、やはり、通勤、時間帯、時給が重要になります。
通勤時間で自分の時間を取られ、長時間労働で疲労し、その上、安い時給では働けません。
時給と仕事内容が比例していればよいのですが、そうとは限りません。
給与は、実際の忙しさより、技能で決まることも多いです。
時給の仕事は、一度決まってしまえば、ベースアップの可能性は、ほぼないです。
仕事はやってみないとわからないですが、時給は、最初からわかっているので、応募条件としては、特に、重要になります。
職場に入ってから、賃金に文句をつける人もいますが、求職の際に給与を妥協しすぎると、後々、不満を持つことになります。
時給と仕事量は比例しない
色々な仕事を経験すると、時給と仕事量は、比例しないとわかります。
安い賃金で、非正規労働者に大量の仕事を積み上げる会社もあれば、仕事量も多くないのに、そこそこの給与を支払う会社もあります。
さらに、同じ仕事をする人が複数名いると、一生懸命働く人と、そうでない人に分かれます。
まじめにやっているからといって、給与が上がるわけでもなく、リストラされないわけでもありません。
この辺が、非正規労働者が弱者になってしまう理由です。
まとめ
2021年、最低賃金の引き上げが発表されました。
引き上げられる側には朗報ですが、きびしい経営を続ける企業には、痛手です。
給与と仕事内容は比例しないものです。
立場の弱い非正規雇用者は、労働に見合った仕事を見つけるのはむずかしいですが、努力は怠らない様にしたいものです。
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