ネパール個人旅行の感想 インフラ整備の重要性と末端労働者の苦悩

ネパール旅行記

ネパールには、海外旅行者が訪問したい、世界遺産が多くあります。

ヒマラヤ登山の玄関口にもなっているため、世界各国からの登山愛好家が訪れます。

観光により、多額のお金が落ちているように思えますが、末端の人々の暮らしは、あまりよくないようです。

ネパール旅行をして感じたことを書いてみます。

 

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インフラ整備

道路は常に渋滞

カトマンズ市内の道路は、舗装されていますが、常に、渋滞しています。

大きな道路でも、車線や信号機の整備されていないために、常時混雑して、なかなか前に進めない状態です。

これは、旅行者のみならず、物流にも多大な影響を与えます。

 

交通整理と車線無視

交通整理のお巡りさんがいると安心には思えますが、渋滞が激しいため、人力で整理するより、信号などで、オートメーション化したほうが、効率がよいと思います。

なぜ、皆が、車線を無視するのか、日本人には、よくわかりません。

 

舗装道路は穴だらけ

ポカラなどの都市部でも、道路状況はあまりよくないです。

舗装道路に穴があいた状態で、放置されているため、車両の通行に、大きな影響を与えています。

メインストリートに、マンホール大の、大きな穴があいており、それを避けるため、徐行運転をするため、渋滞がおきます。

 

タクシードライバーによると、「政府がインフラ整備をしないから、こういうことになる」、とのことでした。

世界遺産やヒマラヤを訪れる観光客が、入場料や間接税などで、多額のお金を落としています。

観光業界やそれに携わる労働者は、観光で大きなお金が稼げることを承知していますが、公共事業として、道路整備をやっていません。

自国の発展には、インフラ整備はかかせませんが、政府がやらない以上どうしよもない、と言っていました。

 

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雨季の土砂崩れ

カトマンズから、チトワン国立公園までは、大きな道路がひとつありますが、雨季の時期、土砂崩れが発生します。

2車線しかないため、土砂崩れが発生すると、全車両、通行止めになります。

まず、土砂を除去するショベルカーが来るまで待たされ、ひとかきずつ土砂を運ぶのを見ながら、なかなか終わらない作業を、待ち続けるしかありません。

乾季の時期が、半年くらいあるので、その間に、道路を広げればよいのにと思うのは、日本人の感覚なのでしょうか?

道路が広がれば、物流や観光事業がもっとスムーズになり、発展につながるのではないかと思います。市民の声は、中央には届かないようです。

 

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末端労働者の雇用状況

タクシードライバー

カトマンズとポカラを往復しているタクシードライバーの話では、給料は、月給で、3万円程度で、休みなしに働いているとのことです。

車を所有していない個人ドライバーは、会社に所属して働きますが、週1日~2日の休日はなく、毎日仕事に出るそうです。

給料を上げてもらうか、休みをくれるか、どちらかにしてほしいと言っていました。

 

ホテルのガイド

チトワン国立公園のホテルでは、宿泊料に、食事とアクティビティの料金が入っていますが、ホテルの専属ガイドは、月給制で、休みがないと言っていました。

私のホテルのガイドさんは、子供が生まれたばかりなので、休みたいと訴えたそうですが、休むなら給料を差し引くと言われたそうです。

中級ホテルでは、月給を上げてもらうことも無理で、そのガイドさんは、高級ホテルに転職できるように仕事を探してみると言っていました。

彼の場合は、ライセンスを持っていて、知識のあるガイドですが、英語力がないので、高級ホテルに転職できるかどうかは、わからない状況でした。

 

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外国への出稼ぎ

手っ取り早くお金を稼ぐには、外国に出稼ぎに出る方法があります。

カタールなどに出稼ぎに出ると、かなりの報酬がもらえるそうですが、準備資金もいるので、すべての人が行けるわけではないです。

例えば、国立公園のガイドなどは、乾季の時期が観光シーズンなので、雨季の時期に働けるところがあるとよいと言っていました。

ともあれ、国内で、給料のよい仕事を見つけるのは無理です。

 

まとめ

ネパールは、海外旅行者や、バックパッカーにとって、低コストで旅行できる国ですが、末端の労働者には、過酷な現実があります。

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