ネパールチトワン国立公園 ジャングルサファリとツアーガイド

ネパール旅行記

「欲望に優先順位をつけよう」という話を聞いていて、ふと、ネパール人のツアーガイドさんのことを思い出しました。

彼は、望みに折り合いをつけたのでしょうか。

 

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ネパール チトワン国立公園

チトワン国立公園には、カトマンズから、パッケージツアーで行きました。

ホテルは、写真と料金で決めた、中級ホテルです。

ホテルでのアクティビティのリストも見ましたが、よさめでした。

 

旅行記はこちら

ネパールチトワン国立公園 行き方と季節 象に乗って動物サファリ
チトワン国立公園(Chitwan National Park)は、ネパールの首都カトマンズから、車で数時間、手付かずの自然が残るジャングルです。 野生動物にも合える、カトマンズから2泊3日で行ける、おすすめ観光地です。 チトワン国立公園への...

 

チトワンの予約したホテルに到着すると、まあまあのホテルで、中級だな~といった感じでした。

フロントで、食事やアクティビティの説明を受けてから、チェックイン。

初日の夕方は、ガイドさんとウォーキングツアーです。

 

ツアーガイドの青年

ホテルのツアーガイド

チトワン国立公園のホテルは、通常、ホテル専属のツアーガイドを雇っています。

ガイドになるには、知識が必要で、試験を受けて、国からライセンスをもらいます。

公式ガイドとして働けるのは、ライセンスをもっているひとだけです。

私のホテルの専属ツアーガイドは、20歳くらいの青年でした。

彼は、結婚していて、子供が生まれたばかりだそうです。

 

チトワンへは、オフシーズンの終わりころに行きましたが、オフシーズンとはいえ、お客さんは、パラパラ来ています。

もちろん、私もそのうちのひとり。

ひとり旅だったので、ガイドさんも、色々オフレコ情報を教えてくれます。(愚痴も含まれる)

 

私のガイドさんは、子供が生まれたばかりなので、休みがほしいと、ホテルに申し出たそうですが、「ホテルに出勤しないなら、給料はあげない」と言われたそうです。

お客さんもまばらな時期だったので、休んでも支障ないと思うのですが、ダメとのことです。

しかも、子供ができたので、給料上げてほしいと頼んだら、お客が少ないので、それもダメと言われたそうです。

かなり、腐っていました。

 

そのガイドさんは、ジャングル大好きで、ツアーガイドの仕事は好きなのだけど、その仕事では、稼げないそうです。

4つ星か5つ星ホテルに移れれば、もっと給料もらえるのにな~と言っていました。

 

チトワンの高級リゾートホテル

どういう人が、チトワンの高級ホテルに泊まるのでしょうか。

そもそも高級ホテルは、町中にはありません。

リゾートホテルは、川のほとりなど、周りに何もない、眺めのよいところに、ポツンと建っています。

食事つきのオールインクルーシブになっていて、欧米の団体さんなどが泊まります。

 

各種アクティビティは、送迎つきだし、食事は含まれているので、リッチにホテルライフを楽しめます。

現地の物価を考えれば、「安い」ということでしょう。

従業員から見れば、上手くサービスすれば、チップがもらえる可能性があります。

そういったホテルの場合、ガイドは、知識や人柄も大切ですが、英語力も必要になってきます。

 

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豊富な知識とせまい心

私のガイドさんは、知識的にはすごいのだけど、英語は、もうひとつでした。

基本の動詞が間違っているので、推測で意味はわかるのだけど、かなり変な英語です。

彼がジャングルの知識のあるのは、10代のときに、象つかいをやっていたからです。

ジャングルの象や動物に大変に、詳しかったです。

 

ガイドさんの知識は、だたの知識ではなく、好き、且つ、実地で習得した知識です。

しかし、10代のころから働いたので、学歴では劣っています。

学校で英語を学んだことがなく、かなり自己流でした。

高級ホテルで働くとなると、英語力が足りない分、ちょっと採用のハードルが高くなります。

お客に愚痴っていたので、マナーなども劣っているかもしれません。

 

私のガイドさんは、お金がほしいので、個人的な観光ツアーの営業をかけてきました。

彼が、稼ぎたいのはわかりますが、ホテルのアクティビティ以外で、行きたいところもなかったので、断りました。

その上「ホテルにいくら払ってるんだ!」とか聞かれたために、こちらも気を悪くしました。

 

その他にも、私の持っている水中カメラを売ってほしいとか、まあ、色々言ってきて、いい人なんだけど、お客がどう感じるか、推測できないようでした。

たぶん、若いせいと、マナーを教えてくれる人が、いなかったせいだと思います。

 

中東への出稼ぎ

ネパール人は、中東の産油国に出稼ぎに行っている人も多いです。

ガイドさんも出稼ぎに行きたいと言っていました。

レストランのようなところや、住み込みで働くと、結構稼げるからです。

でも、ジャングルを愛する青年が、家族と離れて、砂漠の異国で暮らすのは、むずかしいと思いました。

 

まとめ

ネパールの田舎に住む若いツアーガイドさん。

若さゆえか、夢を見てしまっていました。

現実的に、将来を考えて、英語を勉強して、高級ホテルに転職できるとよいのですが・・・

彼は、今頃どうしているのでしょう。

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