映画「ギャングスターズ 明日へのタッチダウン」を観ました。
実話をベースに、少年院に入った少年たちが、アメリカンフットボールを通じて、人生に新しい道を見つけるという物語です。
あらすじと感想を紹介します。
映画 ギャングスターズ 明日へのタッチダウン あらすじ
2006年の映画「ギャングスターズ 明日へのタッチダウン Gridiron Gang」は、冒頭、少年ギャングの抗争に始まります。
ギャング団同士が、「やられたやりかえせ」という攻撃をしていて、ギャングの家族やギャングでない友人まで、巻き込まれます。
ギャングのボスに頼まれたら断れないという、少年たちの弱みもあります。
少年院から出所した途端、殺されてしまう人もいます。
そんな中、従弟を殺されたウィリーは、暴力をふるう母親の恋人を撃ってしまいます。
少年院に入ったウィリーは、院内の、敵対ギャングと角突き合わせます。
他の少年たちも争いが絶えず、出所後は、すぐに事件を起こして少年院に舞い戻るか、命を落とします。
少年院で、少年たちを更生させるために働くショーン(ドウェイン・ジョンソン)は、出所後に命を落とす少年たちに心を痛めています。
ショーンは、少年たちを更生させるために、アメリカンフットボールチームを作ります。
彼は、あまりやる気のない少年たちを厳しく指導し、地域の高校チームとの試合を組みました。
最初は、ぼろ負けのギャングチームでしたが、次第に勝てるようになり、応援も増えていきます。
実話ベースの映画「ギャングスターズ」の感想
映画の原題は「Gridiron Gang」です。
Gridironは、肉や魚を焼く「焼き網」のことですが、「アメリカンフットボールの競技場」という意味があります。
「アメリカンフットボール競技場のギャング」という原題ですが、「ギャングスタース 明日へのタッチダウン」という、日本語タイトルがついています。
ギャング団に引き込まれた少年たちは、経済的にも家族にも恵まれていません。
彼らは、人生を諦め、「別のギャング団の人間を目の敵にする」ことしか能がなくなります。
勉強したり、スポーツに打ち込んだり、もし、サポートしてくれる大人がいれば、立ち直ることもできるはずですが、それがないのです。
そのため、何かをやろうとしてもすぐに諦め、放り出してしまいます。
自分を奮い立たせたことがないので、逆境をはねのける方法を思いつきません。
十数年の人生で、自分で考え行動し、またがんばろうと思ったことがないのです。
アメフトチームに入っても、練習をさぼり、すぐに辞めようとし、喧嘩ばかりしています。
そして、試合に負ければ、すぐに、辞めると言って、何もかも投げ出そうとします。
コーチに叱られても、くさるだけで、自ら考えません。
しかし、練習を積み、チームで、試合に勝てるようになると、徐々に気持ちが前向きになります。
自分のポジションを守り、勝つために、チームメートを助けようとします。
この映画は、真にせまったアメフトの練習と試合で、感動させられます。
少年院の所長たちや、家族や友人たちの中にも努力を認めてくれる人が出てきて、ほっとします。
物語全体としては、推測がつくような内容ですが、変わっていく少年たちの姿は、感動です。
熱血指導をしていたショーン自身も、包容力が増し、少年たちを送り出す心の準備をします。
まとめ
映画「ギャングスターズ」は、事件を起こして少年院に入った少年たちが、アメリカンフットボールを通して、更生していく物語です。
実話をベースに、少年たちが入所中に、人生を変えるきっかけをつかむ過程を描いています。
すべての少年の将来が約束されるわけではないですが、チャンスをつかみ取れば、人生をやり直せます。
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