「男はつらいよ」の寅さんの少年時代が「少年寅次郎」として、NHKのテレビドラマ化されたのは、2019年のこと。寅さんの生い立ちから、家を出るまでの物語です。
2020年12月に「少年寅次郎スペシャル」として、家を出てから1年後の、寅さんのドラマが放映されます。
少年寅次郎あらすじ(2019年)
ある日、葛飾柴又のお団子屋さんの家の前に、赤ん坊が置き去りにされます。
添えられた手紙には、その家に主人「平造の子」とありました。
平造の妻「光子」は、その子を育てることにし、「寅次郎」という名前をつけます。
少年寅次郎は、家族に囲まれて育ちますが、なぜか父親には、疎まれます。
酒好きで、遊び人の父親は、外にできた子供を受け入れようとしなかたのです。
一方、妻の光子は、寅次郎を本当に子供のように、愛情を持って育てます。
ちょっと抜けている寅ちゃんは、愛嬌もあり、憎めない子供です。
妹のさくらが生まれて、家族には、小さな幸せがおとづれます。
しかし、体の弱い兄が亡くなり、おじいちゃんも死んでしまいます。
父親は戦争に行き、人が変わってしまい、以前より、寅次郎に辛くあたります。
戦後、父の弟夫婦が、団子屋を手伝うようになり、商売は、上手くいくようになります。
しかし、突然が、母、光子が病気で、入院します。
手の施しようもなく、まだ、幼い妹「さくら」を残して、亡くなってしまいます。
光子の死で、荒れる平造は、寅次郎に八つ当たりし、とうとう、怒り心頭の寅次郎が、父親を殴ってしまいます。
母のいない家で暮らすことはできないと、寅次郎は、家を出ます。
フーテンの寅さんの始まりです。
物語の複線
さくらとおじさん・おばさん
「男はつらいよ」の寅さん映画を観ている人ならわかる通り、妹、さくらは、子供のころから、しっかりものです。
子供のいない「おじさん・おばさん」やさしくて、まじめ、元気に店を切り盛りします。
マドンナたち
寅さんは、子供のころから、惚れっぽかったようです。
少年時代も、田舎から、東京の工場に出稼ぎに来ている女性「さとこ」を好きになったり。
担任の先生のお嬢さんを、想ったりします。
顔には出ても、口には出さず、女性を見守る姿勢も、子供の頃からです。
産みの母
赤ん坊のときに、寅次郎を置いて、去って行った、産みの母が、学校に会いに来ます。
育てられず、捨てたとはいえ、ずっと子供のことを思っていたのがわかります。
寅ちゃんは、何も言えませんでしたが、プレゼントを受け取ります。
そして、産みの母に会ったことを、誰にも打ち明けることなく、プレゼントは、引き出しの奥にしまいます。
少年寅次郎スペシャル 前編
寅次郎が家出をして、1年。
放浪の旅の途中の山形で、初恋の人「さとこ」に、偶然再会します。
寅次郎は、さとこにもらったりんごを見て、子供の頃の思い出をよみがえらせます。
腕白少年だった自分を見守ってくれた、母や兄。
寅次郎は、この世にいなくなった大事な家族を思い、列車に飛び乗ります。
前編は、在りし日の家族と、子供時代の思い出が中心です。
後編放送予定 NHK総合 2020年12月11日 22:00
まとめ
「少年寅次郎」には、「男はつらいよ」の寅さんの、生い立ちが描かれています。
最愛の母が亡くなり、父と折り合わず、とうとう、家を出ることになります。
放浪の旅をすることになった寅さんのその後が、スペシャルドラマで放映されます。
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