NHK「ライジング若冲」あらすじと感想 江戸の天才絵師伊藤若冲

映画/ドラマ

NHKドラマ「ライジング若冲」は、江戸時代の天才絵師、伊藤若冲の物語です。

実在の人物「若冲」が、絵の才能を開花させ、「動植綵絵」を完成させるまでの話を、盟友、大典顯常との友情を織り交ぜながら、ドラマ化しています。

ドラマとしてもおもしろく、歴史の1ページとしても楽しめる作品です。

 

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「ライジング若冲」あらすじ

ドラマ「ライジング若冲」は、江戸時代の天才絵師、伊藤若冲を主人公にした物語です。

伊藤若冲は、1716年、京都の青物問屋に生まれ、父の死去後、4代目として「桝屋」の跡取りになりました。

しかし、商売に興味はなく、絵を描くことに目覚め、2年もの間、山にこもっていました。

 

ドラマでは、4代目が行方知れずになっているのをいいことに、「桝屋」を詐欺にかけようと、盗賊が因縁をつけているところから始まります。そこに、当の、4代目「若冲」が戻ってきます。

戻ってきた兄の絵の才能を認めた弟は、家業を継ぐことを申し出て、若冲は、絵に専念するようになりました。若冲は、このとき、40歳と言われています。

 

若冲は、売茶翁という人物を通して、相国寺の僧侶、大典顯常と知り合います。

大典顯常は、住職でありながらも、詩人として生きたいと考えていた人物です。

その大典顯常に、絵の才能を認められ、精神的にも支えらえ、若冲は、絵の模写を始めます。

 

物語では、伊藤若冲と大典顯常の友情を中心に、若冲が大作を書きあげるまでを描いています。

また、当時の人気絵師たちとのエピソードも絡められています。

若冲と大典が、男の友情以上の関係だったかどうか、真実はわかりませんが、芸術家のふたりが、心を通じあわせた可能性は、大です。

 

若冲は、長い歳月ののち、大作「動植綵絵」と「釈迦三尊図」を書きあげ相国寺に寄進します。

ドラマの最後に、若冲の「動植綵絵」が、その後どうなったか、という説明があります。

 

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ドラマ「ライジング若冲」の感想

 

「ライジング若冲」は、一言で言うと、よくできたドラマです。

実在の天才絵師が、その才能を開花させるまでのエピソードを、上手く描いています。

ドラマでは、最初、一見おっとりした、裕福な商家の「ぼんぼん」が、抱えきれないほどの内なる煩悩のようなものを、絵に注ぎ込もうとしています。

その筆さばきは、速く、見事なものです。絵に向き合うと、急に表情が変わり、集中します。

 

その後、若冲は、鶴や虎など、実際に見たことがないものを模写して、その腕に磨きをかけますが、模写はあくまでも模写であり、本質ではないことに気づきます。

若冲は、親友の大典が旅に出て、詩人の道を究めることを決めると、大典に、仏様に捧げる絵を描くことを約束して、絵に没頭します。

33点の、御仏に捧げる絵「動植綵絵」と「釈迦三尊図」を描き上げるのにかかった年月は、おおよそ10年。

友を待ちつつ、自分目で見た、動物や花々を描き続けます。

 

収蔵作品詳細「動植綵絵」宮内庁

 

「動植綵絵」の中でも、細部までこだわった、鶏の絵は、まるで、生きているかのごとくです。

技術と、若冲の内面が、鶏に魂を与えたと言ってよいでしょう。

才能を開花させ、約束を果たすという、前向きな気持ちが、作品に現れたのだと思います。

その絵を、帰京した大典に見せるところは圧巻です。

 

その後、若冲と大典が共同で作った作品も出来上がりました。

共に長生きしたことで、後世に残る作品たちが生まれたことも、感動します。

江戸時代に、このような人たちがいたことを知るにも、このドラマは、価値があると思います。

 

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まとめ

「ライジング若冲」は、江戸時代の実在の絵師「伊藤若冲」描いたドラマです。

ドラマとしておもしろく、歴史の一部を知る上でも、よいものだと思います。

また、後世に残された大作「動植綵絵」と「釈迦三尊図」を見てみたいと思う機会にもなりました。

2021年1月2日に、NHK総合で放送された「ライジング若冲」は、短縮版であったため、ぜひとも、完全版を見たいものです。

 

NHKスペシャルドラマ「ライジング若冲」

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