キューバは、二重通貨制を取っています。2019年現在
外国人や観光客が使うCUC(クック)と、自国民が使うCUP(ペソクーバノORモネダ)があります。
「どこで」、「どちらの通貨で」支払いができるのか、体験談を紹介します。
そもそも、なぜ、二重通貨?
社会主義と資本主義
社会主義国のキューバでは、自国民が生活しやすいように、食料品などが安価に提供されます。
お金持ちの外国人観光客には、沢山払わせようという考えのようです。
CUC(クック)は、CUP(ペソクーバノ)の25倍
それにしても、外国人用の通貨が自国通貨の25倍とは、驚きです。
クックのみの利用だと、物価の感覚は、日本と同じくらいです。
クックのみを利用していた、ヨーロッパ系観光客も、同様だと言っていました。
両替と支払い方法
空港での両替・入国
ハバナの国際空港では、日本円から、CUC(クック)への両替が可能です。
クックのレートはUSドルと同じくらいです。
夜間の到着の際は、空港ロビーを出たところに、両替所があるので、必要な分を両替しましょう。
(CUPには両替できません。)
空港での両替・出国
出国の際、CUC(クック)が余ったら、USドルに両替できます。
USドルはレートが悪いため、ユーロかメキシコペソを希望しましたが、USドルのみと言われました。
空港のお店は、高いので、余ったCUCは、使い切ってから、空港に行くことをお勧めします。
街での両替
カデカ(CADECA)と呼ばれる両替所がありますが、わかりにくい場所だったり、開いていないことも多いです。
空港で、必要な分を両替しておきましょう。
ちなみに、CUCから、CUPへの両替は、断られました。
観光地での支払い
入場料やツアーや外国人が利用する交通機関は、あらかじめCUC料金が設定されています。
25倍の高さとはいえ、キューバ人の身分証明をもっていなければ、その料金で支払います。
一般のお店やレストランでは
自国民向けのお店等では、そもそも外国人(東洋人)というだけで、拒否されることがあります。
CUC(クック)で、買えないのかと聞いても、ダメだと言われたこともありました。
逆に、「いいよ」と言ってくれるお店や、両方の通貨表示がされているレストランもあります。
ただし、CUCで払っても、おつりはペソだったりすることがあります。
ペソは、キープして、ペソ表示のお店で、使い切りましょう。
USドルとユーロ
ホテルや旅行会社などは、USドルやユーロを、受け取ってくれることがあります。
ただし、レートが悪いこともあるので、金額を確認して、納得できるなら、ということになります。
各地での通貨と支払い
ハバナ(La Habana)
旧市街等の観光地なら、CUC(クック)表示、CUC払いです。
しかし、観光施設を離れると、CUP(ペソクーバノ・モネダ)表示になります。
東洋人(中国人だと思われる)は、結構、物を買うことさえ拒否されたりします。
ビニャーレス(Vinales)
ハバナからの観光客が多いため、レストランやツアーなどもCUC(クック)表示です。
ドリンクなど、メニューに載ってないものを頼む場合は、先に料金を確認しないと、ぼったくられる場合があるので、注意!
トリニダー(Trinidad)
マヨール広場周辺は、観光客向けのお店が多く、CUC(クック)表示です。
物価やお土産物料金も、普通(妥当)です。
中心部を少し外れると、CUP(ペソクーバノ)表示のケーキ屋さんやレストラン等もあり、CUCで払えば、CUPでおつりをくれます。
カマグエイ(Camaguey)
街の中心部では、CUC(クック)表示のみか、CUCとCUP(ペソ)両方の料金表か、張られていることが多かったです。
この町は、クックを推奨しているように思えました。
サンティアゴデクーバ(Santiago de Cuba)
カマグエイとは対照的に、CUP(ペソクーバノ)表示が多かったです。
ペソを持っていないと言うと、驚かれました。
ただし、申し出れば、CUC(クック)を受け取ってくれます。
小額のクックコインまたは紙幣をもっているとよいです。
バラデロ(Varadero)
リゾートホテルが多く、ホテル料金に、食事や飲み物代が含められているので、現金は、あまり使わないかもしれません。
ダウンタウンのカサ(民泊)に泊まる場合は、CUCの現金が必要です。
観光客用の物価(お土産物等)は、他の都市より高いです。
まとめ
キューバは二重通貨制です。2019年現在
入場料やオプショナルツアー、外国人が利用する交通機関は、CUC(クック)払いになります。
ペソ表示なのに、誤ってクックで支払わない様に!
25倍です!!!
個人旅行などで、地元のレストランや商店で支払う場合は、CUP(ペソクーバノ)になります。
ただし、事前の両替むずかしいため、クックで支払えることを確認してから、入店しましょう。
表示やおつりの確認は、忘れずに!
なお、二重通貨通貨制が、一本化されるというニュースが出ているので、キューバを訪問される方は、新通貨制度についての情報を入手する必要があります。
コメント