選択的週休3日制の議論が始まりました。
「選択的週休3日制」とは?
週休3日制の目的は、従業員の学びなおしの支援です。
週休3日には、賛否両論ありますが、自分事として考えられるようメリット・デメリットを紹介します。
選択的週休3日制の目的とは
選択的週休3日制とは、その名の通り、労働者が選択して、週休3日制にするということです。
休日を増やし、従業員の学び直しを支援し、新たな能力を身に付けてもらいます。
また、育児や介護などと、労働を両立させやすくするという狙いもあるようです。
もちろん、企業側が「選択的週休3日制」を導入しない限りはできませんが、選べるならと考える人も多いでしょう。
しかし、選択的週休3日制がニュースなどで報道されると、様々な意見が聞かれました。
そもそも、完全週休2日制になっていないため、週休2日が先決だという声です。
シフト勤務や、土曜日の半日出勤など、今の待遇に不満がある人達は、まず、完全週休2日制を実行してほしいと主張しています。
次に、週休3日制が導入されると、給料が減らされるという不安です。
自分や家族を養うには、一定の収入が必要なため、週休3日での減給は困ります。
週休3日にして、副業をしなけらばいけなくなるのは、本末転倒です。
また、固定の休みを増やすより、有給休暇を取りやすい環境を作ってほしい、という意見もあります。
一方で、給料が少なくなっても、自分の時間が多い方がよい、という人たちもいます。
習い事をしたりや資格を取ったり、家族と過ごす時間を増やしたいと考える人たちも多いです。
十分な所得がある人達は、より多くの休日を歓迎しています。
週休3日制のメリット・デメリット
選択的週休3日制は、働く人に、学びなおしの機会を与え、新たな人材を育成し、ワークライフバランスを整えるというメリットがあります。
しかし、週休3日制には、不都合やデメリットもあります。
通常、月曜から金曜まで、営業している会社は、取引の都合もあり、週4日出社の人の穴を埋めるため、シフトを作らなければなりません。
毎日出社を前提としている業務であれば、人員の調整が難しくなります。
同じ部署に多くの従業員がいればよいですが、中小企業などは、シフトを組めるほどの人員がいないため、週4日出社の人が多くなると、業務に支障をきたします。
週休3日を議論しても、結局、大企業だけが可能で、中小や零細企業には、このような制度は向かないという意見も多いです。
待遇も給与もよく、安定している大企業だけが利用できる制度、と考えるむきはありますが、週休3日制は、将来を見据えて、議論の価値はあります。
まとめ
選択的週休3日制とは、労働者が選択して、週休3日制にするということです。
休日を増やし、従業員の学び直しを支援するという取り組みには賛同もある一方、低所得者や、中小企業には、現実的でないという声もあります。
もし、選択権があれば、取り入れたいという個人も多いはず。選択的週休3日制を自分事として捉え、将来を見つめなおす機会になればと思います。

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