イギリスの裁縫バトル番組「ソーイング・ビー8」の放送が開始されました。アマチュア裁縫名人を決めるため、出場者たちが、難解な課題に挑戦します。今回のシリーズは、記念すべき10シーズン目! 初回で行った課題をアップデートした服にも挑戦します。
ソーイングビー8
審査員は、ベテランデザイナーのエズメと、紳士服の専門家、パトリックです。
司会は、今回からリニューアル。進行に期待しています。
審査結果と順位
最初の課題をアップデート
・・型紙の課題はデニム生地で作る「Aラインのロングスカート」です。記念すべき10シーズン目では、第1回目の課題を、エズメとパトリックがアップデートしました。デニムにステッチを施して、ロング丈のスカートを正確に仕上げます。8個のボタンとボタンホールも、制限時間内に付けなければなりません。
・・リメイクの課題は、Tシャツ3枚を、全く新しいシルエットの形の服に、生まれ変わらせます。元がTシャツとは推測できないような、ワクワクする服が求められます。
・・モデルの課題は、カジュアルなワンピースです。デザインは自由ですが、カジュアルワンピースは、派手過ぎず、フォーマルでもない服に、仕上げます。モデルへのサイズ合わせの腕が試されます。
型紙とリメイクの順位
1-9 パシャ:自然を愛するパシャは、歴史好きで、18世紀の舞踏会ようのドレスも縫います。
生地のチョイスがよいスカートは、完成しているようだが、ボタンホールがない。リメイクのスカートは、色の組み合わせはよいが、シンプルすぎる。デザインのよいグリーンのワンピースは、袖のふくらみもきれいだが、背中のシャーリングがゆるくなっている。
2-5 アレックス:コピーライターのアレックスは、自宅を改装し、屋根裏部屋を自分の部屋にし、週末にソーイングに勤しんでいます。
スカートは、ベルトの前端にミスがあり、緑のステッチもよいが、ボタンがない。マリン風でおしゃれなトップスとスカートのリメイクは、生地の使い方が上手い。ネックラインのダーツがよく出来ているワンピースは、裏地が短くて上に引っ張られている。
3-11 ローレン:パーティウェアが好きなローレンは、歌手のお母さんの衣装作りを見て育ちました。
スカートのステッチは、とてもきれいだが、ボタンもボタンホールもない。セクシーでフィット感のあるリメイクのスカートは、シンプルすぎる。裏地付きのワンピースは、フィットしているが、中の線が見えてしまい、カジュアルでなく、フォーマルな仕上がりになっている。
4-3 ジャネット:74歳のジャネットは、自分で縫った衣装でパートナーとのダンスを楽しみます。
赤とピンクの配色の素敵なスカートは、ボタンも付いているが、ベルトのステッチが、普通の糸。色や柄を上手に使ったトップスのリメイクは、首回りにゴムが入っているので、ネックラインがきれい。華やかな生地のワンピースは、第一印象はよいが、胸の下のギャザーが均等でなく、斜めにシワが入ってしまった。
5-6 ルーク:ルークは、大学時代からドラッグクイーンの衣装を、デザインしながら縫いはじめ、姪にも服を作ります。
スカートは、ステッチもボタンも出来ているが、ウエストベルトのステッチが出来ていない。グラフィックアートっぽいリメイクは、組み立て方も巧で、ギャザーもよいが、切込みの周りが伸びている。生地のすばらしい、ワンピースは、とてもよくできているが、色の配色で、黒とのコントラストが強すぎる。
6-7 マーカス:補助教員のマーカスは、2020年に妻とソーイングを始め、ストリートウェアを縫っています。
スカートのステッチは正確だが、ボタンはひとつだけ。Tシャツを帽子に変身させたリメイクは、リバーシブルで、Tシャツっぽさがみじんもない。きれいに仕上がっているワンピースは、ボタンホールもよく出来ているが、前身ごろがちょっときつい。
7-2 カンファト:東アフリカのルーツに誇りを持つカンファトは、建築の知識を生かし、自分や子供達の服を縫っています。
スカートは、あと少しで完成だったが、ステッチがまっすぐでない。手の込んでいるリメイクのトップスの背中は、切込みと編み上げで素敵。1点もの生地が素敵なワンピースは、柄合わせも首回りの仕上がりもよいが、ヒップラインが丸みのあるシルエットになっていない。
8-8 エルサ:グラスゴーに移り住んだエルサは、クリエイティブな都会でモノづくりを学んでいます。
スカートのステッチはきれいだが、ボタンホールが大失敗。切り替えのあるリメイクのカーディガンはよく出来ているが、色の配色がイマイチ。ワンピースは、扱いずらいデニムの生地を選んでしまって、ギャザーやベルトなど、ミスも多い。
9-4 ジョージー:ジョージーは、ロンドンで7年間警察官として働いたのち、ワイト島に移住してDJをしています。
スカートのステッチは、出来・不出来に差があり、ベルトにも大きなミスがある。ミニのワンピースのリメイクは、クラブ風でよい。テーブルクロスを再利用したワンピースは、元の素材を生かしていて、とてもよく出来ているが、切りっぱなしの箇所がある。
10-12 ニール:ニールはレトロな衣装で、ミステリーツアーのガイドを務めます。腹話術も得意です。
スカートは、前立てのステッチ以外は間に合わず、生地に裂けめがある。体にフィットさせたワンピースのリメイクは、ややTシャツっぽさが残り、色使いもイマイチ。70年代風のワンピースは、生地もよいが、襟のところで他の生地を縫い込んでしまい、左右も合っていなく、裾も処理できていない。最初の脱落者となった。
11-10 ドン:84歳の元科学者のドンは、やればできるという考えで、11人の孫も驚く、裁縫の腕を持っています。
スカートは、ボタンがなく、ウエストベルトのステッチもなく、未完成。2色の生地を組み合わせたトップスとスカートのリメイクは、トップスにもブルーの生地を使ってほしかった。ブルーの生地がきれいなカジュアルなワンピースは、スカートの切り替えも素敵でフィット感もよいが、裾の処理ができていない。
12-1 スージー:ソーイング歴2年半のスージーは、リサイクルショップで生地を選んで、服を手作りします。
ピンクに赤の糸をあしらったスカートは、ウエストベルトのステッチ等、ミスが多く、最下位に。左右形が違うリメイクのトップスは、編み上げた紐が目を引き、丸い切り込みがしゃれていて、よく工夫されている。2色の布団カバーを再利用したワンピースは、ダーツの止まりが上すぎるが、カジュアルで、すばらしい出来。優秀作品に選ばれる。
スポーツがテーマ
・・型紙の課題は、フリースのジャケットです。
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